涙道内視鏡

涙道は、瞼の内側にある「涙点」と言われる涙の出口から鼻腔までの通り道です。分泌された涙の9割は涙道を通り排出されるため、涙道が閉塞してしまう(涙道閉塞)と涙が溢れてしまいます。
この涙道閉塞の治療では閉塞部位を穿破して、シリコン製のチューブを挿入します。
以前は針金状の器具を涙道に挿入して治療をしていましたが、実際に閉塞部位を治療できているか確認できませんでした。
当院ではより安全性を高めるために涙道に挿入できる直径0.9mmという細さの涙道内視鏡を備えております。この涙道内視鏡を使うことで、閉塞部位を観察しながら治療でき、誤って正常粘膜を傷つけることなく治療できるようになりました。チューブ挿入の際も鼻腔を確認しながら行うため、より精度の高い治療が可能です。

※:閉塞が重症の患者様はこの治療の適応になりませんので、専門の病院をご紹介させていただきます。

▼治療費の目安

1割負担 2割負担 3割負担
約5,000円 約10,000円 約15,000円

※ 上記は片眼のみの費用です。
※ 治療内容により費用は前後いたします(診察料・検査料などは別途)。

硝子体注射

あらゆる生物は網膜の中心である黄斑でものを見ています。この部位に異常が生じると視力低下はもちろん、ものが歪んで見えるなどの症状があらわれます。
原因となる疾患は、糖尿病網膜症や加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症などさまざまな疾患がありますが、いずれの病気も眼への注射(硝子体注射)をすることで抑制できます。病状によっては注射を定期的に行う必要があり、患者様には負担になるかもしれませんが、視力を守るためには必須の治療です。

眼の注射と聞くと、恐怖感が強いとは思いますが、治療自体は数分で終わり、無痛もしくはわずかな痛みがあるのみです。

▼治療費の目安

1割負担 2割負担 3割負担
18,000円 18,000円 100,000円〜180,000円

※ 上記は片眼のみの費用です。
※ 治療内容により費用は前後いたします(診察料・検査料などは別途)。

高額療養費制度について

・高額療養費制度とは、病院や薬局の窓口で支払う医療費がひと月の上限額を超えた場合、超えた分の金額が支給される制度です。健康保険証を持っている方は利用できます。
・上限額は年齢や所得に応じて定められており、患者さんによって異なります。詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。