緑内障治療は新しい時代へ
- レーザー治療、MIGS
(低侵襲緑内障手術)-

緑内障の治療は「眼圧を下げて眼圧を低く保つ方法」だけが唯一効果があると確認されています。治療の基本方針は「主に点眼治療を行い、重症例のみ手術する」となります。しかし、点眼治療は「毎日」「生涯にわたって」続けなければいけません。
進行した緑内障の方の場合、点眼薬が何種類にも渡ります。一種類の点眼薬だけでも、勤務で忙しい方やご高齢の方が、毎日忘れずに継続することは大変なことです。

現在では侵襲の低いレーザー治療やMIGSという最低限傷つけるだけで済む手術を行うことで、毎日の点眼の負担を減らすことが可能です。
当院では、点眼だけではなく、他の治療を含めた緑内障治療をご提案いたします。

SLT(選択的レーザー線
維柱帯形成術)

点眼を使用しない、もしくは減量する治療眼球の中では房水という液体が循環しており、図のように毛様体で産生され、線維柱帯から排出されます。
SLTはこの線維柱帯にレーザーを照射し、その中にある色素細胞が反応すると、線維柱帯の構造がかわり目詰まりが改善します。そのため房水の排出が促進され、眼圧が下降します。
治療は非常に安全で合併症はほとんどなく、5~10分で手術が終わります。
初期の段階からこの治療を開始する方が効果が高いと言われております。
日々の点眼に煩わしさを感じている方におすすめの治療です。

▼治療費用の目安

1割負担 2割負担 3割負担
約10,000円まで 上限18,000円まで 約30,000円

※上記は片眼のみの費用です。
※治療内容により費用は前後いたします(診察料・検査料などは別途)。
※70歳以上の方などには高額療養費制度が適用され、2割負担の方は18,000円が上限となっています。

iStent挿入手術

線維柱帯に0.36mmのステント(iStent)を埋め込むことで房水の流れを促進させ眼圧を下降させます。白内障手術と同時に行う手術ですが、白内障手術に加えて数分かかるのみで、重大な合併症もありません。初期から中期の緑内障の患者様に行う治療です。

※:白内障手術と同時にしかできない治療であるため、すでに白内障手術を受けられた方には、この治療は適応になりません。また、目の状態によってはこの治療の適応にはなりません

▼手術費用の目安

1割負担 2割負担 3割負担
上限18,000円まで 上限18,000円まで 約88,220円

※上記は片眼のみの費用です。
※治療内容により費用は前後いたします(診察料・検査料などは別途)。
※70歳以上の方などには高額療養費制度が適用され、2割負担の方は18,000円が上限となっています。

マイクロフックトラベクロトミー

小さな専用のフック(マイクロフック)を使い、線維柱帯を眼の内側に向けて切開する治療です。結膜を傷つけることなく角膜を小さく切開し、切開箇所から専用のフックを眼内に挿入し線維柱帯を切開します。中等度以上の緑内障の方に施行する治療です。合併症として、前房出血、一過性の眼圧上昇などの症状はありますが、重篤な状態となる可能性は低い手術です。

※重症の緑内障の方は上記の治療が適応とならないため、当院では対応できない場合もございます。その場合は専門病院にご紹介させていただきます。

▼手術費用の目安

1割負担 2割負担 3割負担
約14,500円 上限18,000円まで 約43,500円

※上記は片眼のみの費用です。
※治療内容により費用は前後いたします(診察料・検査料などは別途)。
※70歳以上の方などには高額療養費制度が適用され、2割負担の方は18,000円が上限となっています。

マイクロフックトラベクロトミー